Pythonでプログラムの「処理速度を改善したい」と思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのが「非同期処理」と「並列処理」です。
本記事では、Python初心者でも理解できるように、両者の違いや使い分けをわかりやすく解説します。
本記事で学べること
- Pythonにおける非同期処理(async)の基本的な仕組みと使い方
- Pythonでの並列処理(parallel)の概念と実装方法
- 非同期処理と並列処理の違いとそれぞれの適した用途
asyncio
やmultiprocessing
といった代表的なライブラリの活用法- 処理速度の改善や効率化のための使い分けポイント
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非同期処理とは?|I/O処理の効率化に最適
非同期処理(Asynchronous Programming)とは、「ある処理の完了を待たずに次の処理へ進める」仕組みです。
主に活躍する場面
- ネットワーク通信(APIの呼び出し)
- ファイルの読み書き
- データベースとのやり取り
メリット
- 無駄な待機時間を省ける
- 処理効率が大幅にアップする
代表的なモジュール
asyncio
aiohttp
(非同期HTTP通信)
非同期処理のコード例
import asyncio
async def say_hello():
print("Hello")
await asyncio.sleep(1)
print("World")
asyncio.run(say_hello())
並列処理とは?|CPUの活用に向いている
並列処理(Parallel Processing)とは、「複数の処理を同時に実行する」ことを指します。
主に活躍する場面
- 画像や動画の処理
- 大量データの計算処理
- 機械学習や統計分析
メリット
- マルチコアCPUをフル活用できる
- 重い処理でも高速に動作する
代表的なモジュール
multiprocessing
concurrent.futures
並列処理のコード例
from multiprocessing import Process
def task():
print("Heavy task running...")
p = Process(target=task)
p.start()
p.join()
非同期処理と並列処理の違いを表で比較
項目 | 非同期処理(async) | 並列処理(parallel) |
---|---|---|
処理対象 | I/O待機の最適化 | CPU使用の最適化 |
実行方法 | シングルスレッドでも可 | マルチプロセスが基本 |
使用モジュール | asyncio, aiohttp など | multiprocessing など |
適した用途 | API通信・ファイル操作 | 大量データの高速処理 |
どう使い分けるべき?選び方のポイント
以下のポイントを参考に、目的に合った方法を選びましょう。
非同期処理が向いているケース
- APIの呼び出しやファイル読み書きが多い
- 複数の軽い処理をテンポよく並行したい
並列処理が向いているケース
- 数値計算や画像処理などCPU負荷が高い
- 各処理が独立していて同時に走らせたい
まとめ|処理の性質に応じて最適な方法を選ぼう
Pythonで効率よく処理を行うには、非同期処理と並列処理の違いを正しく理解し、目的に応じて使い分けることが大切です。
おさらいポイント
- 非同期処理は「待ち時間を有効活用」
- 並列処理は「同時に処理して高速化」
- 適切に使い分けることで、プログラムのパフォーマンスが向上する
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